アンガーマネジメント

アンガーマネジメント×企業研修

組織運営がうまくいかない、離職率が高いなど経営者様は様々な悩みをお持ちです。

組織の一員として気持ちよく仕事をする、気持ちの行き違いによる転職を防ぐなど、チームビルディングを行う上で大切なことは、モチベーションの維持や目標設定だけでなく最近では、アンガーマネジメントが注目されています。

アンガーマネジメント研修の目的

人は感情の生き物とも言われます。

感情、そして特に強い感情である怒りに人の意思決定、行動は大きく左右されます。

怒りに正しく対処できなければ、組織内で不要な軋轢、衝突を引き起こし、大きく生産性を下げます。

体罰問題やパワハラ、怒りをどう表現していいか分からず上手く叱れない等、怒りの感情に関わる問題は私たちの周りに満ちあふれています。

フロリダ州立大学の調査では、威圧的な上司の元で働く部下は、そうでない上司の元で働く部下よりも、業務に全力を出さない割合が24%も高いという研究結果も出ています。

組織の共通言語として「アンガーマネジメント」があると、コミュニケーション能力が向上し、組織運営がよりスムーズになります。

 

【研修の一例】

リーダーシップ研修×アンガーマネジメント

信頼されるリーダーとは、どのような人でしょうか?

たとえば、その日の機嫌によって判断の基準が変わってしまうリーダーの下で、常に高いパフォーマンスを発揮する部下は育つでしょうか。

部下は常にリーダーを見ているものです。

『怒りの感情』に振り回されることなく、ぶれない軸をもつリーダーになるためのトレーニングが、アンガーマネジメント研修で実施できるようになります。

そして、部下指導において多くのリーダーが最も悩む「叱り方」

適切に叱ることで部下は成長のチャンスを掴み、組織の活性化を導くことができます。

逆に、叱るべき時に叱らず、怒る必要のないことで感情にまかせて怒ってしまうと、どんなことが起きてしまうでしょうか。

本当に伝えたいことが伝わらないばかりか、感情的なわだかまりができて職場の雰囲気が悪くなり、生産性の低下や部下の職場放棄などの問題につながってしまう可能性があります。

アンガーマネジメント研修では、適切な叱り方を学ぶことで部下の成長を支援し、組織としての成果を出すことを目指します。

従業員全体を対象としたアンガーマネジメント入門研修

管理職研修にとどまらず、従業員全体を対象としたアンガーマネジメント研修も好評を得ています。

例えば、入社までの経歴・年齢が様々な従業員構成の場合、一人一人の生活環境や抱えている問題により、多くの「べき論」が存在し、そのべきの違いにより社内で衝突が起こります。

そこで、自分が抱えている多くの「べき」は相手の「べき」と違うことを理解することにより、チーム運営が良好になる足掛かりとしてアンガーマネジメントの手法を使います。

研修は、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が作成した資料をもとに会社ごとの悩みの解消ツールを織り込んだオリジナル研修となります。

 

アンガーマネジメントとは?

1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。

怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。

当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されていきました。

どのような分野で活用されていますか?

企業研修、医療福祉、青少年教育、人間関係のカウンセリング、アスリートのメンタルトレーニングなどの分野で幅広くアンガーマネジメントは活用されています。

その中でも企業研修の需要は高く、多くの企業でアンガーマネジメント研修が導入されています。主に導入されているテーマは、管理職研修、コミュニケーション研修、パワハラ研修、メンタルヘルス研修です。

 

2017年4月、厚生労働省は、職場のパワーハラスメント防止対策を強化するための方策の検討を行うため、有識者や労使関係者からなる「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」を発表し、当会代表理事の安藤も委員に就任しました。

「職場のパワーハラスメント防止対策」は、働く方々が健康で意欲を持って働く上で重要な課題であり、アンガーマネジメントがハラスメント防止対策として、今後も多くの職場に導入されることが予想されます。

 

アメリカでは子どもにもアンガーマネジメントを教えることに積極的です。

小学校はもとより、サマーキャンプなどでもアンガーマネジメントを教えています。

また、一般的な人間関係のカウンセリング、夫婦(カップル)セラピーなどにもアンガーマネジメントが取り入れられています。

 

アスリートのメンタルトレーニングの成功例として有名なのが、テニスのロジャー・フェデラー選手です。その他にもプロゴルファー、アメリカンフットボールのチーム等もアンガーマネジメントをメンタルトレーニング、チームビルディングのために取り入れています。

更には、アメリカでは司法分野にもアンガーマネジメントが導入されており、DV、傷害、危険運転といった軽犯罪を犯した場合、裁判所からアンガーマネジメントを受講するよう裁判所命令が出ることがよくあります。